Tuesday 27 June 2017

【各国ちょこっと紹介】イギリス・北アイルランド編 ①

今回はイギリス連邦の一つ、北アイルランド。アイルランド語では Tuaisceart Éireann。

あまり連邦内では話題に上ることも少ない、北アイルランドが急に今耳目を集めています。北アイルランドは今では落ち着いていますが、長年イギリス人とアイルランド人の血で血を洗う自体が長らく続いており、未だに深く分断されている地域です。ベルファストのある地区には、カトリックとプロテスタントの居住区を仕切る壁が実際にあるほどです。カトリックとプロテスタントの宗教闘争という見方もありますが、若い世代には無神論者も多く、むしろ政治的な争いの姿勢を見せています。

今回の選挙後、過半数を取得出来なかった保守党は、北アイルランド・プロテスタント系政党、民主統一党(DUP)と連携して少数派議会(minority parliament、またはhung parliament、宙ぶらりんの議会)を構成することとなりました。
メイ英首相は26日、北アイルランド・プロテスタント系政党、民主統一党(DUP)から閣外協力を得ることで合意。10億ポンドの追加財政支援を約束しました。これが1998年4月10日にイギリスとアイルランドの間で結ばれた和平合意、ベルファスト合意(Belfast Agreement、聖金曜日協定Good Friday Agreementとも呼ばれる)、イギリス政府は北アイルランドに対して中立の立場を取りどちらにも組しないとする約束に違反するとして、シン・フェイン党が疑問を投げかけています。
2016年11月、北アイルランド自治政府は政策の失敗で巨額の赤字(約5億ポンド)を出してしまい、内閣は解散に追い込まれ、未だに北アイルランド議会は機能していません。
イギリスがEUを脱退したのち、国境がどうなるのか気になります。


北アイルランドは、神秘的で壮大な自然に恵まれ、ゲーム・オブスローンズの撮影シーンの多くがここで行われました。


☆国旗
正式に北アイルランドの旗はなく、ユニオンジャックが使用されます。
1972年に北アイルランド議会がイギリス政府により解散されるまでは、アルスター・バナーが公式の旗でした。今では、ユニオニスト(連邦主義者)やロイヤリスト(英国王党派)の政治的アピールによく使用されます。




 

聖パトリック斜め十字は、イギリスのその他のカントリーと一緒に北アイルランドを表わすために政府や警察によって使用されています。
       


☆位置










 
☆公用語
  英語が公用語ですが、アルスター・アイリッシュというゲール語も話されています。


☆首都
 ベルファスト



☆タイタニック ベルファスト
 タイタニックは1912年4月、英南部サウサンプトンから米ニューヨークに向けて初航海中、大西洋で氷山に衝突し沈没。タイタニックが作られた造船所がベルファストにあました。今は博物館となり、建物はタイタニック号の高さと同じ6階建て。実際に船に乗っているような体験のできる博物館です。

http://titanicbelfast.com/


ジャイアンツ・コーズウェー(Giant's Causeway)

火山活動で生まれた4万もの石柱群が連なる地域。ユネスコの世界遺産に登録され、「イギリスの最も偉大な自然の驚異」ランキング第四位に選ばれています。巨人の石道と呼ばれるのは、アイルランドの伝説の巨人フィン・マックールがスコットランドの巨人ベナンドナーと戦いに行くためにコーズウェーを作ったとされています。








参照:アイルランド政府観光庁 http://www.ireland.com/ja-jp/ 
   英国政府観光庁 https://www.visitbritainshop.com/japan/
   ウィキペディア
















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