以前にもアイルランドを記事にしましたが、今回はイギリスのお隣の国アイルランドの英語を見て行きましょう。
アイルランドもアメリカやイギリス同様の英語圏ですよね。近年は語学留学先としても大変人気がある国です。アイルランドといえばギネスビールやアイリッシュダンス、アイリッシュミュージックなどが挙げられます。また、アイルランド固有の言語であるゲール語も健在で、標識やパンフレットなどはゲール語表記が見受けられます。ゲール語は第1公用語であくまでも英語は第2公用語なのです。
(出典:BBC)発音
アイリッシュが話す英語の特徴としては、rが独特の巻き舌音になるのとtやkの音が強いことが挙げられます。また地方ごとに独特の訛りがあるのでアイリッシュ同士でも聞き取りが難しいなんてこともあるようです。 Whatはワッシュ、Allrightなどはオーライシュのように聞こえたりします。
それでは生の発音を聴いてみましょう!
どうでしたか?日本人が学校で習うのはアメリカ英語ですので、違った風に聞こえるのではないでしょうか?
スラングや言い回し
①Grandアイルランドにいるとよく耳にするgrand。アメリカ英語のfineやgoodのようにいろんな場面で使います。That’s goodの代わりにThat's grandとなるわけです。
会話では Do you want a drink? - No, I'm grand. How are you? - I’m grand. のように使います。
②What's the story?こちらもよく耳にします。What's going on?的な意味で挨拶代わりに使われるケースも多いです。
③Thanks a millionThanks a lotの意味でアイリッシュが多用しています。メールなどではさらっとThanks a millと書かれる場合もあります。
番外編:アイリッシュの名前
アイルランド人の名前、一見何と読むのか首をかしげたくなるようなお名前の方々が多いのです。ここでいくつか見てみましょう!
みなさんは一発で読めますか?
男性編
- Caoimhín・・・ケビン
- Sean・・・ショーン
- Seamus・・・シェーマス
- Cormac・・・コマック
- Eoghan・・・オーウィン
- Nial・・・ナイオル
女性編
- Guinevere・・・グイネヴィア
- Shiobhan・・・シヴォーン
- Maeve・・・メイヴ
- Aoife・・・イーヴァ
- Aoibhinn・・・イーヴィン
- Deirdre・・・ディアドラ
なぜこんなに難読なのか・・・。答えはケルト神話の戦士や王から名前をとることがよくあり、ケルト語の発音に英語のアルファベットを文字としてあてているため読みにくいのです。
いかがでしたか?アイルランドの英語は基本的にイギリス英語と同じ綴りです。アイルランドに行かれる方は以上のことを頭に入れて街角での会話を聞いてみてくださいね。 また、番外編ではアイリッシュ固有の名前をご紹介しました。旅先や留学先でケルト語の名前のアイルランド人と仲良くなるかもしれませんので覚えておくのもいいですね。